脇阪寿一の生い立ち。天才ドライバーは、笑いと話術のアンバサダー

スポーツ

トークの面白さと明るさから、テレビなどでも非常に人気の高い脇阪寿一さんですが、皆さんはご存じでしょうか?

脇阪さんといえば全日本GT選手権やスーパーGTでの活躍から「ミスターGT」と言われるほどのレースが本業の人なんです。

それでも、現役時代は『ジャンクSPORTS』で、浜田雅功さんと丁々発止のやり取りをして笑かしていましたよね。

脇阪寿一さんは、ドライバーとして2006年および2009年のスーパーGT500クラスのチャンピオンに輝くほか、2017年には「LEXUS TEAM LEMANS」の監督に就任し、2019年には計2勝をマークして、大嶋和也/山下健太をドライバーズチャンピオンに導くなどチーム監督としても豊富な実績を持つ偉大な人なのです。

今回はそんな、「笑いのセンス」と「天才的な話術」を活かして、多忙なレース活動とトレーニングの合間にはTV・雑誌・イベント等、レース以外の活動も精力的におこなっている、脇坂寿一さんについて探っていこうと思います。

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脇坂寿一さんの生い立ち

名前:脇坂寿一(わきさかじゅいち)
生年月日:1972年07月29日
出身地:奈良県奈良市
出身高校:龍谷大学付属平安高校
身長:177cm
血液型:AB型
職業:レーシングドライバー、レーシングチーム監督、プロデューサー
趣味:ゴルフ・フットサル・サッカー
実弟は、レーシングドライバーの脇阪薫一
夫人は、元レースクイーンの福沢美穂


現在、日本体育大学の非常勤講師も務める脇坂寿一さんは、中学生になるまでは成績はトップクラスだったとのことで、勉強はしなかったが、とにかく要領だけは良い生徒で、なんと国立の奈良教育大学付属中学へ進学しています。

高校は平安高校へ進んだようですが、自然と戯れることが好きだった脇坂寿一さんは、自分のことをファーブル昆虫記でおなじみの博士にちなんでファーブル寿一と呼んでいました。

18歳の頃に知り合いに誘われてカートに乗るようになった寿一少年は、褒められて伸びる天才さながら、すぐに頭角をあらわし、その後F3~F1へとステップアップして行くのでした。

そしてF1をやめた後に、GTに誘われバイト感覚で始めた脇坂寿一さんなのですが、レーシングドライバーになりたいと思ったことは一度もなかったとのことらしいですよ。

長年に渡る全日本GT選手権やSUPER GTでの活躍で、ミスターGTの異名を持つ脇坂寿一さんは、レーサーとして活躍する一方、明るいキャラクターや軽快なトークでみんなを笑かしてくれます。

Youtubeの公式チャンネルを持っていたり、テレビ番組に出演することも多いサービス精神の塊のような方なのです。それもこれも、全国の人達へ日本のモータースポーツを知る機会を持ってもらうためなのですが・・・


2004年には、モータースポーツの認知度UPとサーキット来場者を増やしたい 、というコンセプトに基づき、吉本興業所属タレントにして初のレーシングドライバーとして本格的に動き始め、ジャンクスポーツなどのTV・雑誌・イベント等 多方面への露出を始めました。

その他ウェアやキャップ、グッズといったオリジナル商品の企画製作にも参加し、自らサーキット等でのプロモーション活動を精力的に行ったのでした。

2013年のダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しSP番組として「絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時」では、罰ゲーム企画の際に、自らLEXUS LFAを富士スピードウェイで走らせ、Yahoo! ニュースにおいて「脇阪寿一」の名前が検索ワード1位を獲得しました。

しかし、撮影に入る段階ではLEXUS側よりLFAの露出NGが出ていたそうなんです。

そこで、ホンダや日産のドライバーとも交流を深くし、様々な活動を行っている脇阪寿一さんは、全国の人達へ日本のモータースポーツを、知る機会とモータスポーツ向上の為にと、以前から交友関係のあったトヨタ自動車の豊田章男社長に、直接交渉をすることで撮影許可を得ることになりました。(信頼関係のなせる業ですね!スバラシイぃ)

また、トヨタ自動車レース部門の開発ドライバーも務め、“クルマの楽しさ・素晴らしさを多くの人に伝えたい”という強い思いから、サーキットイベントだけでなく、市販車販売店でのイベント等々、精力的にプロモーション活動も行っています。

トヨタのモータースポーツ部門においては、トヨタ自動車の豊田章男社長より、広報担当役員の名を受け、トヨタ自動車の想いや、クルマの楽しさ素晴らしさ、モータースポーツの素晴らしさを伝えるために TOYOTA GAZOO Racing アンバサダーにも就任しています。

クルマの魅力を伝える人としては圧倒的な人気を誇り、インフルエンサーとなることから、豊田章男公認による、唯一TOYOTA以外の車種を乗ることが許されたレーシングドライバーなのです。

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超一流レーサーとして

テレビなどでは、おちゃらけキャラで爆笑をさらうのですが、ことレースとなると、そこはやはりプロとして誠実に向き合っています。

脇坂寿一さんの趣味はゴルフなんですが、そもそも体作りのためにゴルフをしているとのことで、全てはレースに役立てる為に洞察力の強化や体幹トレーニングの為だと言います。

タバコを吸わず、酒もほとんど飲まないなど、肉体管理を徹底しているようで、レースシーズンが近づくと自らをストイックに強化トレーニングしたり、食生活など他のドライバーでは考えられないような、精神的追い込みをするのだそうです。

国内最高峰カテゴリーであるSUPER GT

脇坂寿一さんは、1996年に全日本F3選手権でシリーズチャンピオンを獲得して以来、フォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権、SUPER GTを中心に一線で活躍し続けるすごい人です。

2015年のシーズンをもってGT500から引退し、2016年シーズンからはチームルマンのGT500の監督を務めつつ、スーパー耐久や86/BRZレースではレーサーとして走っています。

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主なキャリアは以下の通り

1995年:全日本カート選手権FSAクラス(シリーズ6位)全日本F3選手権(戸田レーシング:シリーズ6位・新人賞獲得・最高位2位)

1996年全日本F3選手権(童夢レーシングチーム: シリーズ1位・優勝4回)シリーズチャンピオン獲得

1997年全日本選手権フォーミュラニッポン(童夢無限レーシング:シリーズ14位・最高位4位)JTCC HONDA アコード開発ドライバー

1998年全日本選手権フォーミュラニッポン(AUTOBACS RACINGTEAM AGURI:シリーズ3位・優勝1回)F1 ジョーダン無限ホンダ テストドライバー

1999年全日本選手権フォーミュラニッポン(AUTOBACS RACING TEAM AGURI:シリーズ5位)全日本GT選手権(GT500 TAKATA童夢NSX:シリーズ4位・優勝1回)ルマン富士1000km(プロトタイプBMW V12 LM:3位表彰台)

2000年全日本選手権フォーミュラニッポン(AUTOBACS RACING TEAM AGURI:シリーズ7位)全日本GT選手権(GT500 TAKATA童夢NSX:シリーズ6位・優勝1回)第29回 鈴鹿1000km 優勝:AKATA童夢NSX

2001年全日本選手権フォーミュラニッポン(AUTOBACS RACING TEAMAGURI:シリーズ 5位・優勝1回)全日本GT選手権(GT500 ESSO TOYOTA Team LeMans:シリーズ7 位・優勝2回)

2002年全日本選手権フォーミュラニッポンAUTOBACS RACING TEAM AGURI:シリーズ 3位・優勝1回)全日本GT選手権(GT500 ESSO TOYOTA Team LeMans:シリーズ1 位・優勝1回)シリーズチャンピオン獲得第31回 鈴鹿1000km 総合優勝スーパー耐久シリーズN+クラス参戦(H Factory RacingTeam シリーズランキング 5位 )

2003年全日本選手権フォーミュラニッポン(TEAM 22:シリーズ 3位・優勝2回)全日本GT選手権(GT500 ESSO TOYOTA Team LeMans:シリーズ2 位・優勝2回)スーパー耐久シリーズN+クラス 十勝24h(H Factory Racing Team 3位入賞)

2004年全日本選手権フォーミュラニッポン(Team LeMans:シリーズ 5位)全日本GT選手権(GT500 ESSO TOYOTA Team LeMans:シリーズ3 位)


2005年スーパーGT (GT500 ESSO TOYOTA Team LeMans:シリーズ6位)LMES スパ1000kmレース【ベルギー】( 童夢S101-Hb:決勝4位)

2006年スーパーGT (GT500 TOYOTA Team Tom’s シリーズ1位、優勝1回)ドライバー&チーム ダブルタイトル獲得

2007年スーパーGT (GT500 TOYOTA Team Tom’s シリーズ6位、優勝1回)

2008年スーパーGT ( GT500 TOYOTA Team Tom’s チームチャンピオン)チーム タイトル獲得

2009年スーパーGT ( GT500 PETRONAS LEXUS TEAM TOM’S 優勝1回)ドライバー&チーム ダブルタイトル獲得

2010年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM PETRONAS TOM’S :シリーズ2位、優勝1回)、GAZOO Racing Team よりニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦 クラス優勝(SP8クラス)

2011年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM KRAFT :シリーズ14位)、GAZOO Racing Teamよりニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦

2012年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM SARD:シリーズ3位、優勝1回)、GAZOO Racing Team よりニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦 クラス優勝(SP8クラス)

2013年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM SARD:シリーズ7位)

2014年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM WedsSportd BANDOH)、GAZOORacing Teamよりニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦

2015年 SUPER GT (GT500 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH)

2016年 SUPER GTから引退し、LEXUS TEAM LeMans WAKO’Sよりチーム監督としてSUPER GT参戦

最後に一言

脇坂寿一さんは、一見すると目立ちたがり屋という印象ですが、非常に情報発信の多いドライバーで、全国放送番組への出演のほか、ニコニコ動画にて生放送を行うなど、ファンとの交流に積極的に取り組んでいます。

YouTubeでは、自らのチャンネルでチームの無線を公開するなど、常に新しい試みを導入するなど、アイデアマンでもある脇坂寿一さんを、これから先も期待せずにはいられません!

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