2横綱2大関が休場するなかで、押し相撲だけでなく、巧みな出し投げも披露できる相撲巧者の志摩ノ海が、優勝争いをしています。
2020年初場所で徳勝龍が幕尻優勝した際、優勝パレードで旗手を務めた志摩ノ海関は、「誰もが夢だと思う。あの横に乗りたい気持ちはある」と、優勝への意欲が湧いているようですね。
お誕生日おめでとうございます🎂🎁💐 #志摩ノ海 pic.twitter.com/k6y70y5NgZ
— アヤ🇺🇸🌈👻 (@pancake053) July 11, 2020
今回はそんな、東前頭17枚目志摩ノ海31歳について探っていこうと思います。
志摩ノ海の生い立ち
名前:志摩ノ海航洋(しまのうみこうよう)
本名:浜口航洋
生年月日:1989年7月11日
出身地:三重県志摩市
学歴:明徳義塾高-近大
所属:木瀬部屋
2012年夏場所初土俵
2016年名古屋場所新十両
2019年夏場所新入幕、10勝で敢闘賞
最高位は東前頭6枚目
179センチ、160キロ
得意は突き、押し
目標とする力士は武双山
趣味はトレーニング
1989年に三重県志摩市で生まれた志摩ノ海関は、小学3年生の頃から相撲を始め、地元の志友館相撲道場に通われていたそうです。
和具中学校に進学後も相撲のけいこは続け、この時期から複数の相撲部屋からスカウトを受ける逸材でしたが、中学卒業後は高校相撲の名門明徳義塾高校に進学します。
しかし、高校在学中は部員不足などで不完全燃焼に終わったため、ここでも入門することは無く、その後近畿大学に進むことになります。
大学時代は西日本学生相撲新人選手権大会で早速、団体と個人で優勝を飾りました。
その後も団体戦レギュラーとなり、全国学生相撲選手権大会で団体優勝などの活躍をしましたが、個人戦では成績が振るわずに、大学在学中には大相撲の幕下付出資格を取得することができませんでした。
大学卒業後は大相撲の世界へ進むことを決意し、「強い人がたくさんいる部屋で刺激を受けたい。」という理由で木瀬部屋に入門して前相撲からのスタートを切ることとなります。
憧れのプロの世界へ
2012年5月場所に初土俵を踏み、2013年7月場所では西幕下4枚目と、ついに関取昇進も目前の番付まで上がりますが、7日目の千代丸戦で敗れた際に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負って9日目から途中休場することになってしまいます。
翌9月場所以降も、怪我が治らずに休場が続き、2014年7月場所で土俵復帰した時には、番付は序ノ口まで転落していましたが、それでもこの場所は7戦全勝として序ノ口優勝を果たします。
2016年5月場所では、東幕下5枚目で勝ち越して4勝3敗の成績でしたが、十両下位及び幕下上位に負け越した力士が多かった関係で場所後の新十両が決まりました。
このタイミングで師匠の現役時代の四股名、肥後ノ海にちなみ、「志摩ノ海」となりますが7月場所は、9日目から8連敗して4勝11敗と大敗を喫し、幕下へ陥落してしまいます。
2018年1月場所では西幕下2枚目で5勝2敗の成績を修め、10場所ぶりに十両復帰がきまりました。
その後は、調子を上げて2019年1月場所と3月場所は連続で十両優勝を果たします。
2019年5月場所は東前頭12枚目に番付を上げて、炎鵬と共に「令和初の新入幕力士」となり、注目の的となって、10日目からは6連勝で10勝5敗と大きく勝ち越し、敢闘賞を受賞しました。
相撲には6つのクラスがある
相撲には『番付』があり、下から『序ノ口』『序二段』『三段目』『幕下』『十両』『幕内』と6つのクラスがあります。
『関取』といわれるのは『十両』と『幕内』の力士のことで、全体の約1割しかいません。
関取になると一人前と認められ、月々の給料が貰えるようになります。
『十両』の場合は110万円『幕内』は140万円
同じ『幕内』でも『小結』『関脇』は180万円
『大関』になると、250万円、最上位の『横綱』の場合、300万円です。
そして2020年11月場所でついに・・?
今年3度目の幕尻優勝があるか・・・?東前頭17枚目の志摩ノ海(31=木瀬)
今年初場所で幕尻優勝を飾った同部屋の徳勝龍と同じ明徳義塾-近大の経歴があり、アマで実績を積んだ実力者ながら、大けがで出世が遅れた苦労人でもある志摩ノ海関。
またも幕尻が脚光を浴びるのか?と幕内残留に後がなかった志摩ノ海が、堂々の優勝争いを演じています。
2020年初場所で、ノーマークから初優勝を遂げた徳勝龍と重なる幕尻、同部屋、さらに明徳義塾高から近大を経ての角界入りの経歴も同じですね。
愚直に努力を重ね、幕内力士の地位を築いてきた志摩ノ海は、優勝すれば、三重県出身力士では元大関琴風の83年初場所以来37年ぶりとなります。
2020年は初場所で徳勝龍、7月場所で照ノ富士が幕尻優勝を果たしています。
波乱に満ちた1年を締めくくる場所で「3度目」があるのか・・・!
ガンバレ!志摩ノ海!
190319
癒しの笑顔の志摩ノ海
勝越しおめでとうございます #志摩ノ海 関 pic.twitter.com/Gb9txxGOCK— HARU (@HARUCAMERA2525) March 18, 2019
追記:
頑張ったのですが、結果は11勝4敗で優勝には手が届きませんでした。残念!
しかしその取り口が認められ、敢闘賞を受賞しています。
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