貴景勝関の生い立ち。押し相撲で横綱を目指せ!芦屋の暴れん坊

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2018年11月場所は初日から2横綱、序盤から2大関が休場しましたが、土俵では連日、熱戦が繰り広げられており、そんななか優勝争いは、出場している幕内の力士で番付がもっとも上の大関、貴景勝と最も下の前頭17枚目の志摩ノ海が1敗でがんばっていました・・

そして、14日目に優勝争いをしていた高安との直接対決には敗れた貴景勝でしたが、千秋楽は勝利し、高安が本割で敗れたため、小結において13勝2敗の成績で幕内初優勝を果たしました。

今回はそんな、大関として初めての優勝を勝ち取った押し相撲の貴景勝について探っていこうと思います。

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貴景勝の生い立ち

名前:貴景勝光信(たかけいしょうみつのぶ)
本名:佐藤貴信(さとうたかのぶ)
生年月日:1996年8月5日
出身地:兵庫県芦屋市
身長:175㎝
体重:170㎏
血液型:O型
出身校:埼玉栄高校
所属部屋:千賀ノ浦部屋
2016年11月場所までの四股名は佐藤
得意手は突き、押し
最高位は東大関


本名の「貴信」は父親の一哉さんが当時大人気横綱だった貴乃花のファンだったことから「貴」をもらい、そこに織田信長の「信」の字を加えて「男に生まれたからには、天下を取らないと駄目だ」という思いを込めてこの名前を付けたようです。

貴景勝さんは小さい頃、父親が極真空手の指導者だった影響で極真空手を習っていました。

しかし、小学3年生の時にある大会で納得できない判定負けをしたことがあり「判定がある競技はやりたくない!」と、正義を貫き勝ち負けのはっきりした世界で勝負することを決心。その舞台に選んだのが「相撲」だったのです。

小学校卒業後は相撲の強豪校のひとつである報徳学園中学校に進学し、3年次に全国中学生相撲選手権大会に優勝し、中学生横綱のタイトルを獲得するなどの活躍をしました。

中学校を卒業後は各界入りをするか高校に進学するか悩んでいたところ、埼玉栄高等学校の相撲部の監督に「プロで活躍したいのなら、栄に来なさい」と声をかけられ進学することに決めました。

埼玉栄高校の普通科アスリートコースに特待生として入学後は、高校相撲無差別級や全日本ジュニア無差別級で2連覇、世界大会では優勝するなど当時から実力があり7タイトルを獲得したほどの有名選手でした。

高校卒業後は角界入りを希望しており、当初は2014年10月開催の国体終了後に入門する予定でしたが、「プロへの気持ちが日に日に高まった」という理由で国体を待たず、同年9月場所で貴乃花部屋に入門し、本名を四股名にして初土俵を踏むことになりました。

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プロの世界でやっていく自信が・・・

初めて番付に名前が載った2014年11月場所は、7連勝で序ノ口優勝を果たします。

続く2015年1月場所は序二段優勝と順調に白星を重ね、最終成績を5勝2敗として、続く5月場所で幕下に昇進します。

東幕下9枚目で迎えた2016年3月場所では7戦全勝で幕下優勝を果たし、場所後の番付編成会議で5月場所での新十両昇進が決まりました。

11月場所では12勝3敗で自身初の十両優勝を決め、2017年1月場所での新入幕を確実のものにします。

新入幕と同時にそれまで本名だった四股名を、上杉景勝にちなんで「貴景勝」へ改名しました。

2017年11月場所では横綱・日馬富士、さらに稀勢の里からも金星を獲得し、11勝4敗で殊勲賞を受賞、2018年1月場所での三役昇進を確定させます。

そんな時に、師匠である貴乃花親方が2018年9月末の場所前に突然、角界を去る事になり所属をしていた貴乃花部屋も消滅してしまいます。

この事を理由に10月2日に、貴乃花部屋に所属していた力士裏方が千賀ノ浦部屋に移籍する事となりました。

表面上は平気なふりをしていましたが、精神的に安定を保つのが大変な時期であったはずの小結で迎えた2018年11月場所、初日に横綱の稀勢の里、2日目に大関の豪栄道に勝つなど6連勝と好調をキープ。

7日目に御嶽海、14日目に高安に敗れはしたものの千秋楽は勝利し、13勝2敗の成績で幕内初優勝を果たしました。

2019年3月場所は10日目の鶴竜戦で勝ち越しを果たすも、14日目まで9勝5敗と以降は失速してしまいます。

千秋楽の角番大関、栃ノ心との一番に昇進の行方がかかり、完勝で今場所を終えました。

押し相撲を貫いての10勝5敗という成績を高く評価されて、大関昇進を決定づける場所となりました。

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相撲には6つのクラスがある

相撲には『番付』があり、下から『序ノ口』『序二段』『三段目』『幕下』『十両』『幕内』と6つのクラスがあります。

『関取』といわれるのは『十両』と『幕内』の力士のことで、全体の約1割しかいません。

関取になると一人前と認められ、月々の給料が貰えるようになります。

『十両』の場合は110万円『幕内』は140万円ですが、同じ『幕内』でも『小結』『関脇』は180万円『大関』になると250万円、最上位の『横綱』は300万円です。

最後に一言

2020年11月場所、大関になっての初優勝のチャンスを見事ものにした貴景勝関。

前頭17枚目の志摩ノ海が今年3回目の幕尻優勝を達成するのかとヒヤヒヤものでしたが、大関の意地で阻止することができましたね。

押し相撲の横綱は、なかなか難しいとは思いますが、その突進力で最高位を目指してください。

がんばるんば!芦屋の暴れん坊

2023年の大相撲秋場所は、東京の両国国技館で行われました。

千秋楽では、11勝4敗で並んだ平幕の力士・・・・と優勝決定戦の末、逆転で4場所ぶり4度目の優勝を飾った貴景勝さん
決定戦では注文相撲と言われる立ち合いで退けました。

「悪く無い」「決定戦はどうでもいい!勝ちは勝ちや」とつぶやいたのは、元横綱朝青龍さん。わしもそう思う!ゾヨ

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