2020年から、大人気シリーズとなっているauのCMにも出演、七福神の大黒天を演じている荒川良々さんですが、皆さんはご存じでしょうか?
1998年に松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」に入団以降、舞台を中心に役者として活躍し、2000年頃から各メディアにも登場しており、同劇団所属の宮藤官九郎作品に多数出演しています。
大ヒットを記録した連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)で朝ドラ初出演を果たした荒川良々さんは、北三陸駅の副駅長・吉田正義を演じて広く知られるようになりました。
今回はそんな、個性派俳優であり、数々の作品に出演している名バイプレーヤーの荒川良々さんについて探っていこうと思います。
荒川良々さんの生い立ち
名前:荒川良々(あらかわよしよし)
本名:荒川良友(あらかわよしとも)
旧芸名:荒川上手(あらかわじょうず)
生年月日:1974年1月18日
出身地:佐賀県小城市
身長:183cm
血液型:O型
出身高校:龍谷高等学校
職業:俳優
ジャンル:映画、テレビドラマ、舞台
所属事務所:大人計画
荒川良々と黒島結菜、三宅唱が手がけるNetflix「呪怨:呪いの家」に出演(コメントあり)https://t.co/GJI6oxEUZi
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— 映画ナタリー (@eiga_natalie) April 12, 2020
実家は、佐賀県小城市にある老舗の旭屋呉服店というところです。長男の荒川良々さんは呉服店の跡取りだったようですが、現在は姉の荒川好子さんが代表取締役を務めています。
荒川良々さんは、佐賀龍谷高等学校ではラグビー部に所属するなどスポーツマンでした。
高校卒業後は、大学受験を試みますがすべて不合格で、しかたなく一人暮らしがしたいという理由で福岡にある簿記の専門学校へ入学しますが、ほとんど学校には行かず、バイト三昧の日々を過ごしていたようです。
そんな荒川良々さんは女にフラれたこともあり、村上龍の書籍や当時、出回っていたヒップホップのレコードなどに影響されニューヨークに行きたいと思い、貯めたお金を握りしめ、20歳の頃に3ヶ月程度ニューヨークで生活していたそうです。
帰国した後は、高校の同級生が高円寺に住んでいたことや、父親から「いつまでも福岡でぬるま湯につかるな」と発破をかけられたことから、佐賀には帰らずに上京しました。
当時バイト先の女の子が小劇場に詳しく、そのきっかけで演劇を観に行っていたところ、そこで大人計画のオーディション募集のチラシを見て、軽く受けてみようかなと何となしに応募した荒川良々さんは、見事入団することになります。
大人計画に入った荒川良々さんは、舞台俳優として活動し、ジャンルを問わず様々な作品に出演しています。
劇団・大人計画
劇団「大人計画」とは、松尾スズキさんが主宰する劇団で、宮藤官九郎さんや、阿部サダヲさんなど、個性派俳優が多く所属されていることで有名な劇団です。
同劇団には荒川良々のほかに、顔田顔彦、正名僕蔵、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、近藤公園、星野源、上川周作、細川徹、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、猫背椿、田村たがめ、平岩紙らが所属しています。
作風としては、身体障害、差別、性癖、特異体質などの一般的にタブー視されていることを題材にしながらも、コミカルに描いていくよう仕上げられている感じかな・・?
24歳の時に松尾スズキ主宰の劇団大人計画に参加した荒川良々さんは、舞台俳優として、松尾スズキの作・演出による『ヘブンズサイン』『母を逃す』『キレイ』『エロスの果て』『ニンゲン御破算』、宮藤官九郎作・演出『春子ブックセンター』『熊沢パンキース03』、野田秀樹演出『贋作・桜の森の満開の下』など、小劇場系から文芸作品まで数多くの作品に出演しています。
荒川良々さんは、社会現象を巻き起こした連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)に出演し、北三陸駅の副駅長を演じ、杉本哲太が演じる上司の駅長が町おこしを考えるかわりに、駅の仕事を任されるという役どころで幅広い世代に愛され、認知されることとなります。
2014年4月から放送されたドラマ『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)では、主演の二宮和也演じる新米教師に、野球部監督の座を奪われるという高校教師をその特異なキャラでコミカルに演じました。
映像作品にも多数出演
2002年、矢口史靖と鈴木卓爾が監督したオムニバス映画「パルコフィクション」の「見上げてごらん」で映画初出演を果たした荒川良々さんは、唯野未歩子演じるヒロインにストーカー一歩手前のような純愛を捧げる警備員役で出演。
また、同年公開のクドカン脚本、曽利文彦監督の「ピンポン」では卓球部のキャプテンに扮し、忘れがたい印象を残しました。
2003年、大人計画では役者としても活動する井口昇監督の「恋する幼虫」で映画初主演。セックスにトラウマをもつ繊細かつ傲慢な漫画家を演じた同作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭など多くの映画祭に招待され、荒川良々さん自身も一躍注目を浴びる事となりました。
また、2004年には、お笑い芸人のおぎやはぎ、バナナマンと共演したテレビ東京の深夜ドラマ『30 minutes』が話題となり、さらに知名度を爆上げすることとなります。
大人計画時代からの仲であるクドカン作品「ドラッグストア・ガール」、「真夜中の弥次さん喜多さん」、『タイガー&ドラゴン』、『うぬぼれ刑事』、『未来講師めぐる』などに出演。
その独特の風貌とおしゃべりは、一度見たら忘れられないクセのあるバイプレーヤーとして存在感を示しております。
2014年11月公開の映画『福福荘の福ちゃん』では、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸が演じる福ちゃんの親友役としても出演していましたね。(見分けがつかなかった・・?)
あっ、#荒川良々 あらかわ“らら”と
思っていた。
“よしよし”ね。 pic.twitter.com/MdNUuo2tmC— むこうだりこ (@mukoriko2533) February 2, 2021
最近のドラマ出演作品としては、
先に生まれただけの僕(2017年、日本テレビ)
サバイバル・ウェディング(2018年、日本テレビ)
リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜(2018年、テレビ朝日)
フルーツ宅配便(2019年、テレビ東京)
俺のスカート、どこ行った?(2019年、日本テレビ)
サ道 (2019年、テレビ東京)
きょうの猫村さん(2020年、テレビ東京)
小杉健治サスペンス 当番弁護士 梶原藤子の事件ファイル(2020年、テレビ東京)
呪怨:呪いの家(2020年、Netflixオリジナルドラマ)
タリオ 復讐代行の2人(2020年、NHK)
俺の家の話(2021年 、TBS)
などがあり、最近の映画出演作品には、
ジャッジ!(2014年公開)
福福荘の福ちゃん(2014年公開)
予告犯(2015年公開)
ジヌよさらば〜かむろば村へ〜 (2015年公開)
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2016年公開)
心が叫びたがってるんだ。(2017年公開)
覚悟はいいかそこの女子。 (2018年公開)
ハード・コア(2018年公開)
決算! 忠臣蔵(2019年公開)
などがあります。
最後に一言
大人計画の舞台が面白くて受けたオーディションにて、一発合格で俳優としてのスタートを切った荒川良々さん。大人計画に参加し俳優として22年のキャリアを重ねました。
自然体なのにどんな役を演じても強い印象を残す荒川良々さんが、2021年より“お通し”をテーマにしたYouTubeチャンネル『良々のお通し(よしよしのおとおし)』を開設。
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